2013年06月27日

【企業法務】社内クライアントとの打ち合わせをうまく行うための7つのコツ/企業法務担当者にとって社内クライアントとの打ち合わせは非常に重要なプロセスです

最近、契約書チェックや法律相談の関係で、社内クライアントからの数多くの相談を持ちかけられており、多くの打ち合わせをこなす日々が続いている。これは企業法務担当者であれば、それほど珍しい光景ではない。

企業法務担当者にとって、こうした社内クライアントから相談を受けること(リーガルロイヤリング)は非常に重要なシチュエーションであり、絶対に避けて通れないものである。案件を受任した際に社内クライアントから過不足なく必要な情報を聞き出して実態を正しく把握しなければ、正しい答えを導き出すことが困難となるからだ。

今回は、この社内クライアントとの打ち合わせに関して、個人的に留意していることをご紹介したい。

1.5W2Hについて正確に把握する
例えば、その案件について初めての打ち合わせならば、当然ながらこちらは何の情報をもちあわせておらず全く白紙の状態である。しかし、その案件に関する情報を入手しているのは、当然ながらそれに関与している社内クライアントとなるため、経緯や現状などについて詳しく教えてもらう必要がある。特に重要なのが5W2Hのフレームワークだ。すなわち、Who(誰が),When(いつ),Where(どこで),What(何を),Why(なぜ),How(どのように),How Much(いくらで)について残らず聞き取ることが非常に重要。逆に言うと、これらの情報について全て入手することができれば、打ち合わせはおおむね成功といっても差支えない。なにはともあれ、今起こっている事実を正確に把握しなければ、対策の立てようがない。

2.要所要所で適切な質問を行う
昔、「コンサルタントの『質問力』」という本を読んだことがあるが、質問というものは正しい情報を入手するための必要な武器となりうる。例えば、社内クライアントを打ち合わせをしていて、わかりにくい部分があるならば、要所要所で適切な質問を行うことが大切。私も新人の頃、その場の雰囲気に合わせてなんとなくわかったようなふりをしていたことがあったが、これはNG。特に社内クライアントが忙しい営業マンならば、後日にまたつかまえるのも一苦労であるため、不明な点が少しでもあるならば、その時点で貪欲に聞き出さなければならない。

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3.法律用語はわかりやすく噛み砕いて説明する
法律知識は、企業法務担当者にとって「メシの種」であり、絶対に欠かすことができないものだが、圧倒的大多数の社内の人間にとっては、「法律」というものはやっかいで苦手な印象しか持ち合わせていないもの。そうした事実についておかまいなしに企業法務担当者が一方的に専門的過ぎる法律用語ばかり連発しても相手を混乱させてしまうだけだ。従って、ここは相手の立場にたって、難解な法律用語をわかりやすい言葉に置き換えて嚙み砕いて説明することが大切である。

4.社内クライアントの言葉を疑ってみる
社内クライアントは、案件の当事者でもあるので、「これは絶対、ウチが正しいですよね!」「裁判になれば勝てますよね!」とどうしても当事者意識が強くなって客観的な判断ができない場合が多い。企業法務担当者がそれに引きづられて熱くなってしまうのはNGである。もちろん、社内クライアントの味方ではあるのだが、ここは冷静に一歩引いて、第三者的な立場で客観視点を維持しなければならない。そのためには、目の前にいる社内クライアントの言葉や認識を疑ってみるといい。そして、「真実」をあぶりだすためにも様々な角度から質問を繰り出すのもオススメだ。すると、意外な事実が判明することも多く、正しい判断を行う際の一助となるケースも多い。

5.解決策はなるべく複数のオプションを提示する
社内クライアントとの打ち合わせも終盤になると、おおよそ、「この案件はこうして処理するのがベストかな」と今後の解決策が浮かび上がってくるもの。その際にできるだけ数多くのオプションを社内クライアントに対して提示できるならば、それにこしたことはない。例えば、「この問題についてはこうするべきです!」ではなく、「この問題への対応としては、AまたはBという選択肢があります。Aにはこういうメリットとデメリットがあって、Bにはこういうメリットとデメリットがあります。私としてはAをお勧めしますけど、最終的にはあなたに判断を委ねます」というように。このように企業法務担当者の一方的な押しつけではなく、企業法務担当者と社内クライアントが共同で1つの問題に取り組む姿勢を作り出すことが大切であり、企業法務担当者はそのために打ち合わせをうまく誘導していかなければならない。

6.今後のとるべきアクションを明確にする
社内クライアントとの打ち合わせというものは、単に情報を共有するだけではない。最終的には会社の方針を決定して具体的なアクションを起こすために行うものだ。(まれに「もう少し様子をみましょう」という結論に落ち着くこともあるが…)そういった今後の自社のとるべき行動や方向性について明確に決定することが重要。これを欠いたまま打ち合わせを終了してしまうと、いったい何のために時間を割いて打ち合わせを行ったのかわからなくなる。

7.社内クラアイントに好印象を与えるように努める
実は、私が最も重要視しているのがこちら。企業法務担当者にとって社内クライアントとの打ち合わせというものは、営業マンが顧客に自社商品を売り込むように、自分自身を売り込む場でもある。ここで、相手に悪印象を与えると「あんなヤツに二度と相談するか!」と次の仕事の受任に支障を与えかねない。従って、社内クライアントには「相談してよかったなあ」という良い印象を抱いて返ってもらうべく、社内クライアントに対して明るく誠実な態度で接することが大事。その繰り返しが社内クライアントの増加やより大きい仕事に恵まれるチャンスにつながるのだと思う。

【仕事術】自然に社内の情報や仕事が集まってくるようにするためには/GIVE志向に基づき、自らが周囲に役立つ情報を発信し続ける: 企業法務担当者のビジネスキャリア術

以上が私が社内クライアントとの打ち合わせ時に留意している点である。普段より自席に滞在していることが多い企業法務担当者は「現場の生の情報」に接する機会が極めて少ない。打ち合わせはこうした情報に触れる数少ないチャンスだから、うまく取り組むことをお勧めしたい。

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2013年06月24日

【転職】自室の整理整頓で過去に利用した人材紹介会社の名刺を発見/なぜか捨てることができずに置いていました

1.自室の整理整頓
この週末に自宅の部屋を整理整頓していると、珍しいモノを発見。それは過去に私が転職活動を行ったときに人材紹介会社で打ち合わせ時に担当者から頂いた名刺の一部であった。

20130624人材紹介会社担当者名刺
20130624人材紹介会社担当者名刺 posted by (C)Sabosan

転職活動した際に利用した人材紹介会社は、大手や中小を含めて12〜3社前後だが、なぜからこれらの5枚だけが残っていた。たいていの人は、転職活動を終えると、このような名刺や求人情報などは処分するものだろう。しかし、私の場合、捨てることなくそのままファイルに放り込んでいた。なぜなら、自分が経験した人生一大のイベントである転職というものを自分の記憶からそのまま風化させたくなかったからである。

転職を経験した方であれば、おそらく共感して頂けると思うが、転職によって新しい会社へ職場を変えると、キャリア・スキル・給料・人間関係というものは、いい意味でも、悪い意味でも文字通り一変してしまう。それだけに転職というものは、やはりリスキーな一面があり、慎重に決断する必要があるのだが、転職先に入社する前にこれらを全て把握することはもちろん不可能。従って、これらのリスクを了解した上で新しい環境に飛び込むしかない。幸いなことに、私の場合は、まずまず満足できる結果に終わったのだが、もし別の業界の別の会社に転職していれば、”悲劇”が待ち受けていた可能性については以前にも触れたとおり。

【転職】現在の不動産系会社の法務求人状況は?/この業界に行かなくて正解でした: 企業法務担当者のビジネスキャリア術

このように、自分があやうく”転落”しかけるほどの綱渡りな人生を送ったことを忘れないためにも、お世話になった人材紹介会社の担当者の名刺を捨てずにいた。ただし、肝心の人材紹介会社の担当者の顔はもはやすっかり忘れてしまったが、こういった方々との縁によって今の自分があるというのが「人生の妙」だなと思う。

とりあえず、見つかったこれらの名刺は、メタノートにでも糊付けしておくことで、引き続き保管しておこうと考えている。

【情報整理】「メタ・ノート」に自分が興味をもった資料等も貼り付けて雑記帳のようにする/これも立派なライフログの1つです: 企業法務担当者のビジネスキャリア術

2.人材紹介会社と転職市場
本ブログでは、過去に転職活動に関する出来事の紹介という一環で、人材紹介会社についてもいくつか触れている。

【転職】転職時の心得 その5/人材紹介会社をうまく活用する。: 企業法務担当者のビジネスキャリア術
【書評】「人材コンサルタントに騙されるな!」山本直治(PHP研究所)/人材紹介会社のおかげで人生が大きく変わった私には印象的な一冊: 企業法務担当者のビジネスキャリア術
【転職】人材紹介会社から転職の勧誘を受ける/丁重にお断りしました: 企業法務担当者のビジネスキャリア術

リーマンショック直後の転職市場はボロボロで、これらの人材紹介会社でもキャリアエージェントのリストラが行われたほどだ。果たして、私が名刺を頂いた方々の現況は、もちろん定かではない。現在の国内経済は、アベノミクス効果で景気の行方にかすかな光明が見えているが、まだまだ不安定であり楽観視することはできない。

本記事の執筆に際して、久しぶりにenジャパンのサイトで関西の法務求人を検索してみたが、登録件数は10件ほどで、私が転職活動をしていた頃(50〜60件ヒットした)とは雲泥の差だ。過去に”常連”として登録されていた関西の大手電機メーカー数社の求人も今や経営状況の悪化のためか、今や完全に姿を消している(匿名求人であっても、おおよそどの会社が募集しているかはわかるもの)。こうした現在の状況では、転職活動をする人にとっては依然としてハードルが高いと思う。

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2013年06月20日

【お勧めサイト】不景気.com 〜不況を乗り切る不景気ニュースブログ〜/今の時代を象徴する不景気ネタ満載のWebサイトです

先日、たまたま仕事で調べ物をしていたら、とあるホームページに遭遇した。それがこちら。

不景気.com - 不況を乗り切る不景気ニュースブログ

このサイトは、2008年のリーマンショックの少し後に開設されたようで、企業のリストラ・倒産・赤字などの不景気に関するニュースを紹介するというもの。ご丁寧にも各記事は、「不景気ニュース」「企業不況」「赤字決算」「国内倒産」「海外倒産」「国内リストラ」「海外リストラ」「雇用問題」「買収合併」「景気対策」というように細かいカテゴリごとに分類されており、不景気ニュースが盛りだくさんの良サイト(?)だと思う。

最近は、アベノミクス効果で国内の景気には微かな回復の兆しが見えているものの、まだまだ楽観視できない現代不景気ニッポン。そうした経済情勢を読み解くには、本サイトのように不景気ニュースが列挙された本サイトは何かしらの参考になるかもしれない。早速、私もRSSリーダーのNetvibesに本サイトを登録して、定期的にチェックしている。

【IT】RSSリーダー「Netvibes」のご紹介/本年7月のGoogleリーダーの廃止に伴って新しいRSSリーダーに移行しました: 企業法務担当者のビジネスキャリア術

20130620Netvibes
20130620Netvibes posted by (C)Sabosan

ただ、あまり不景気な出来事ばかり目にすると気分が滅入ることもあるが、一方で「現実」を見据えることも大事ではないかと。本サイトはその一助になるのではないだろうか。

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2013年06月17日

【社会・経済】コンビニエンスストアのビジネスモデルに潜む罠/私達の生活に最も身近な存在ですが、経営することはなかなかにリスキーです

1.コンビニの頻繁な廃業
最近、地元のコンビニエンスストアの経営者が交代した。珍しいケースかもしれないが、店舗の中身はそのままの状態で、オーナーのみが交代したといういわゆる「居抜き」で、従業員の顔ぶれも一新された。

こうした例に限らず、この4〜5年間を振り返ると、自宅や会社の周辺のコンビニが頻繁に廃業している。例えば、

・ファミリーマート→ローソン100
・セブンイレブン→ピザ屋
・ローソン→駐車場
・サークルK→マッサージ屋
・ローソン→ラーメン屋

というようにコロコロと変わっている。極めつけは、私の実家付近のコンビニであり、そこはもともと地元の家具屋だったが、20年ほど前にローソンに業種変更した。その後長きにわたり家族総出で経営をしていたが、ついに店をたたみ、なんと今度はたこ焼き屋に変わっている。(あまりお客は入っていないようだが…)

読者の皆さんも身の回りでこうした風景はよく目にされているのではないだろうか。私自身も常々「コンビニはなぜよく潰れるのか?」という疑問を抱いていた。もちろん根本的な理由はシンプルで、「その店舗が儲からないから」というのは明らかだろうが・・・。

2.オーナーは「いい気分」になれない?
そんな中、つい先日図書館で業界最大手のセブンイレブンの実態を暴いた書籍を借りてきた。2008年に発売された本書は、発売当初大手取次会社「トーハン」がこの本の配本を拒否したといういわくつきのもの。なぜなら、セブン・イレブン・ジャパンの実質的創業者である鈴木敏文・代表取締役会長兼CEOは、トーハンの取締役副会長も務めていたからという。…つまり、セブン・イレブンとしては、世間に暴露されてはヒジョーに困る真実が記されているということ。

セブン‐イレブンの正体セブン‐イレブンの正体
古川 琢也 金曜日取材班

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この本の主なポイントをまとめると、以下のとおり。

・コンビニのビジネスモデルは、店舗経営のリスクをオーナーに押し付けて、本部が一人勝ちを狙うというもの。(その良い例として売れ残った弁当等の廃棄損失などは全てオーナーが負担させられる)
・オーナーは独立事業主であり、仕入事業者から自己リスクで商品を仕入れているが、本部がいったん支払代行を行い、オーナーにその分の支払請求を行う。しかし、本部は仕入事業者の請求書内訳を決して開示しないため、オーナーはどれだけ本部に「ピンハネ」されているか把握できない。
・本部の意向に従わない店舗には、「問題児」として、本部若手社員が24時間体制で監視する。
・配送事業者の労働実態も過酷で、GPSで常に監視され、速度・急ブレーキ回数・移動時間がチェックされている。

よくコンビニの店舗オーナーの勧誘に際して、「本部とオーナー様はファミリーも同然です」「本部社員が責任をもって経営指導を行います」というように、まことしやかに紹介されるらしいが、それはかなり眉唾もので、その実態としてビジネス上のリスクや損失は、全てオーナーにしわ寄せがいくというものである。

そういえば、久しぶりに思い出したが、前職の職場で休憩時間の雑談中に、ある年配社員の娘夫婦がコンビニを始めるという話題が上がったが、その場にいた別の方(ちなみに銀行畑出身の方)が「コンビニなんて絶対儲かりませんから、やめといた方がいいですよ。儲けの大部分はロイヤルティとして本部が持っていくし…」と非常にシビアな回答をしていた。まあ、元銀行マンのご意見だけあって、おそらくこれは間違いないだろう。これだけあちらこちらにコンビニが乱立して、同じサービスを提供していれば、お客は分散して消耗戦になってしまう。まして、本部にピンハネ(売上総利益の3〜4割?)されている状況であれば・・。ちなみに、その後に年配社員の方は退職されたので、その娘夫婦のコンビニが現在も存在するかは不明である。

そもそも、コンビニ経営というビジネスでオーナーが大きく収益をあげることができるならば、本部の役職員が率先してオーナーとして独立することだろう。しかし、そのような例は寡聞にして耳にしたことはない。彼らは、このビジネスモデルがオーナーにとって非常にリスキーであることは百も承知であるからこそ、「搾取する側」にとどまるのだろう。

コンビニ経営で成功する人は何パーセントくらいいますか? - Yahoo!知恵袋
コンビニ経営者に質問です、 儲かりますか? 親戚がサンクスを2件やってますが、... - Yahoo!知恵袋

ただ、私自身は日々の生活に際して、コンビニには非常にお世話になっているし、なくてはならない存在である。しかし、立場を逆転させて自分がオーナーとして経営するサイドにたつのは、あまりにもリスクが大きすぎる…。まして、冒頭にご紹介したような数多の「死屍累々」の事例が身近にあればなおさらである。

#245 いい気分でいられない。セブン-イレブンの正体 - 古川 琢也 さん(ルポライター) | mammo.tv

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2013年06月13日

【書評】「僕は君たちに武器を配りたい」瀧本哲史(講談社)/この非情で残酷な日本社会を生き抜くために身に着けるゲリラ術とは

先日の記事でも少し触れたが、先日こちらのビジネス書を読了したところ。

【社会・経済】2010年に経済産業省より公表されたレポート「日本の産業を巡る現状と課題」が的確過ぎる/企業法務担当者は経済知識もある程度身に着けておきたいところ : 企業法務担当者のビジネスキャリア術

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1.目次
第1章 勉強ができてもコモディティ
第2章 「本物の資本主義」が日本にやってきた
第3章 学校では教えてくれない資本主義の現在
第4章 日本人で生き残る4つのタイプと、生き残れない2つのタイプ
第5章 企業の浮沈のカギを握る「マーケター」という生き方
第6章 イノベーター=起業家を目指せ
第7章 本当はクレイジーなリーダーたち
第8章 投資家として生きる本当の意味
第9章 ゲリラ戦のはじまり

2.感想
なにやらぶっそうなタイトルだが、本書は若者に向けて、これからの厳しい日本社会を生き抜くためのサバイバル術を紹介したもの。といっても、すぐに使える具体的なノウハウやテクニックが紹介されているのではなく、心構えやスタンスのあり方を示した内容であることに注意が必要。なお、本書の要約内容については、ソーシャルリーディングサイト「ブクペ」において私が公開しているページがあるので、そちらをご参照頂きたい。

「僕は君たちに武器を配りたい」/この非情で残酷な日本社会を生き抜くために身に着けるゲリラ術とは 瀧本哲史 Sabosan8022 bukupe [ブクペ]

本書を読んで、私が特に印象を受けたのは、「コモディティ」という用語。本書によると、グローバル化が進み、スペックが明確に定義できる商品は、コモディティとして安く買い叩かれることについて言及されている。我々に最も身近なコモディティといえば、100円ショップであろう。私も地元の駅付近の100円ショップをよく利用しているが、品揃えの豊富さに驚かされる。例えば、男性化粧品・文房具・お菓子など必要なアイテムはたいていこちらで入手することができ、その恩恵を享受している。このように消費者にとって「コモディティ」を安く購入できるのはありがたいが、事業者にとってこのビジネスモデルは薄利多売でライバルも多く、利益をあげ続けていくのはなかなか大変だと思う。

ところで、「コモディティ」は商品だけに限らず、人材も同様である。うかうかしていると、時代の変化に合わせて人材の価値も陳腐化していくことになる。例えば、決められた仕事を決められた手順で行う人材は、派遣社員や契約社員などの非正規社員でとって替わられつつあり、今や全労働者の3分の1にまで占めつつある。

非正社員はさらに増えるか 創論・時論アンケート  :日本経済新聞

従って、ビジネスパーソンが生き残っていくためには、コモディティ化を避けること、つまり、代替えのきかない存在になることが必要となる。なお、私も法務という職種にキャリアチェンジしてから気がついたのだが、企業法務という仕事は、専門的過ぎる(あえて言うとマニアックな)一面が少なからず存在しているため、契約社員や派遣社員などによる置き換えは非常に難しいと思う。しかし、このようなご時世であり、将来何があるかわからないため、法律知識・英語・ITなどの継続学習が求められるのは間違いない。

【企業法務】新人企業法務担当者に贈りたい7つの言葉/私から新人君へのアドバイスです: 企業法務担当者のビジネスキャリア術

本書は、ビジネス書としてベストセラーを記録しているが、こうした「組織に安易に頼らずに、自分で考えて自分でリスクをとって行動しよう」というビジネス書が売れていること自体、将来の日本に危機感を抱いている若者が多いことの裏返しだと思う。こうした世の中をうまく世渡りしていくためにも、少しづつ自分にない新鮮な考え方を仕入れて、トライ&エラーを継続することが重要ではないだろうか。

『僕は君たちに武器を配りたい』の瀧本哲史さんに聞く(前編)、 「組織なんてあてにならない、自分の頭で考えて生き抜け」 | BPnetビズカレッジ | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

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2013年06月09日

【その他】林真理子「下流の宴」を読み終わって感じたこと/私の結婚観を語ります

1.「下流の宴」を読了
先日、地元の図書館で以下の小説を借りて読み終わった。

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ストーリーは、東京のごく一般的な中流家庭の一家が「下流」に落ちていく過程を描いたもの。2年ほど前にNHKで本書を原作としたドラマが放映されていたが、原作も読んでみたいとかねがねから思っていた。

【動画・映画】NHKドラマ「下流の宴」が佳境に/同ドラマが描く人生ステレオタイプの崩壊 : 企業法務担当者のビジネスキャリア術

こうして原作を読み終わると、細かい設定の食い違いはあるものの、基本的な話の流れは同じである。しかし、私が辟易したのが、専業主婦の主人公の娘可奈の恋愛・結婚観である。上昇志向が非常に強い女性だが、それを自分の努力で成し遂げようとするのではない。自分の若さと美貌を武器にして「上位ランクの男」と結婚することにより、安定かつ安泰の人生を送ろうと画策する非常に計算高い人物として描かれている。あまりにも露骨過ぎて、大抵の読者は嫌悪感を感じるのではないだろうか。例えば、「合格圏」にない男性から合コンに誘われた際の本人の心情がこのように描写されている。

高崎には何の興味も持てなかったが、ここで切り捨てるのは得策ではない。エリートの男の背後には、何十人というエリートの男たちがいる。最初につまみ上げた納豆の粒が、不味そうだからといって、箸を置く人間がいるだろうか。とりあえず、そのひと粒をつまみ上げれば、ずるずるとたくさんの豆がついてくるはずだ。(本文より抜粋)

世間では婚活ブームは続いているが、それに参加する女性もこれと大差ないことを考えているのだろうか。まあ、あくまで小説なので、そう真面目にとらえる必要はないのだが、男性読者はなんだか女性不信に陥りそうである。今の世の中、女性が結婚相手に第一に求めるものは経済力であることは当然だが、お互いの人柄や人生観などの相性も大事だと思う。

2.私の結婚観
私の場合、妻との出会いはもうかれこれ10年以上も前にもさかのぼる。とある偶然の出会いを経て、妻とは2年ほど交際してから結婚し、二人の子宝に恵まれて現在に至る。妻とは性格や人生観も合うし、家事も育児もしっかりやってくれているので、私としてもありがたい奥さんだと感謝している。本人はブランド志向も全くなく、非常に金がかかる「下流の宴」の可奈とは大違いで助かって(?)いる。友人から「結婚生活を続けるコツは?」と聞かれることもあるが、そのような場合、私は「相手をきちんとリスペクトすること」と答えている。やはり、夫婦とはいうものの、元々は違う家庭で育っており、考え方やクセにズレが出るのは致し方ないもの。それを夫婦だから矯正するのではなく、一個人として尊重する度量の広さが必要だと思う。

なお、妻へのDV(ドメスティックバイオレンス)などはもっての他であり、仲違いをしても口ケンカレベルにとどめている。あと、自分の小遣いを最低限にして給料からきちんと生活費を妻に渡しているし、経済的にも責任は果たしている。さらに、妻からの「ああしてほしい、こうしてほしい」というリクエストには大抵応えているし、自分では「よき夫」のつもり。まあ、これには妻から山のように反論がありそうだが…。

3.まとめ
「下流の宴」の可奈だが、紆余曲折あって「理想の男性」と結婚して、一児をもうけるが、夫が仕事によるノイローゼから別居に至り、子供を連れて実家に出戻りとなる。つまり、成功したかに見えた玉の輿婚は、あえなく失敗して「下流」に行き着いたという皮肉な(そして、読者には溜飲の下がる)結末となっている。

それはそうと、結婚(そして就職・転職も)には、相手次第によって自分が幸福にも不幸にもなるという難しい一面がある。そのためには、きちんと相手を「見極める」ことが重要なのだが、言うは易く行うは難し…。しかし、ずるずると迷い続けると人生のチャンスを失ってしまう。従って、いずれかのタイミングでエイヤ!と決断しなければならないのだが、果たしてそれが良かったのか、悪かったのかについては、何十年が経過しなければわからない。

10年ほど前は、自分が結婚して子供をもうけることは想像もつかなかったが、今こうして普通に結婚生活を送っていることが不思議な感じがする。もはや新婚とはいえず、ベテラン(?)の域に達しつつある私達夫婦だが、この先何が待っているのだろうか。「下流の宴」のように不幸な結末にはなりたくはないが、こればかりはその時々の社会経済的要因にも影響を受けるし、自助努力にも限界がある。

なにはともあれ、この小説を読んで、いったん親になると、日々の悩みの大半は子供に集約されることに共感したのだが、私自身もわが子の教育にしっかり取り組まなければならないなあ、と感じる今日この頃である。

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2013年06月06日

【資格】大阪学院大学が2014年度から法科大学院の募集停止/←ココ昔受験したことがあります

先日のニュースで大阪学院大学が2014年度から法科大学院の募集を停止する旨が報道された。

大阪学院大、法科大学院の募集停止へ 全国で7例目 - MSN産経ニュース
「大阪学院大学法科大学院の学生募集停止について」

近年、同大学院では新司法試験の合格率が低迷しており、入学者も激減しているため、廃校は時間の問題と思っていたが…。さて、本ブログでも触れているが、私は法科大学院制度がスタートした2004年にこの大学院を受験したことがある。



当時の私は別職種として働いていたが、収入を失いたくなかったので、「関西で唯一の社会人向けの夜間法科大学院」が売り文句である同大学院に受験したが、結果はあえなく不合格。当時は、ロースクールバブルの影響で、初年度の受験倍率は7倍前後だったと思う。ところが、2013年度の入学者は定員30名に対してたった2名との事。なんとも非常にお寒い状況である。当時の熱気がまるでウソのようだ。

私は、同大学院を受験したのは2004年2月頃で、試験内容は@民事系の論文試験(2時間ぐらい?)とA面接官2名に対するグループ面接(20分ぐらい)の二部制だった。上記のとおり不合格だったので、「さて、もう一回チャレンジしようか」と考えていたところ、プライベートで結婚が決まり、その時期に転職活動を行った結果、運よく企業の法務部門に転身することができた。そして、現在に至る。

まあ、この大学院は世間的には「下位」のポジションなので、募集停止してもそれほど世間の注目は浴びることはないと思うが、ほんの一瞬とはいえ、自分が人生をかけようとしていた舞台があえなく消滅するのは、やはりさみしい気がする。

今でもふと「あの時合格していたら、今頃自分はどうしていただろうか」と思う時がある。たぶん企業法務の道に足を踏み入れることはなかっただろうし、このブログを始めることもなかっただろうし、全く違う人生を送っていたことだろう。人生何があるか本当にわからないと思う。

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