2010年05月25日

【社会・経済】大学生の就職率の悪化/第2次就職氷河期の到来か?



1.世代間格差の最も象徴たるもの……それは就職
ニュースにもあるとおり、今春卒業した大学生の就職率が過去2番目に悪かったようだ。ご存知のとおり第1次就職氷河期はバブル崩壊以降の2005年代まで断続的に続いた。そして2008年のリーマンショックを境に日本は未曾有の大不況へと突入し、その翌年には内定取消などが続出したことは記憶に新しい。そして、まず予想された事だが、2009年度の就職率は急降下した。数年前までは人材紹介会社が「いま第2新卒が求められている!」等といって若手の転職活動をさかんに促していたことがまるでウソであるかのように若手に対する現状は厳しい。

現在の日本において企業への就職は、大学卒業時のたった1回の就職活動の成否によって決まるといっていい。一度、既卒になってしまうと、新卒選考からは容赦なく外されてしまうのだ。従って、今回の就職氷河期に到来した世代は、運が悪いとしかいいようがない。これはまさしく生まれた年代によって人生の選択肢が狭められてしまうという世代間格差の表れといえよう。このあたりの不合理ともいえる現代日本の社会構造については元富士通人事部出身の城繁幸氏による著作である「若者3部作シリーズ」において詳しく説明しているため、是非ご一読をお勧めしたい。(社会人の方はもちろんのこと、これから社会で出られる学生の方は特に)

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2.私の「就職活動」
私の場合、まさしく第1次氷河期にあたった世代なのだが、以前の記事にも掲載したとおり、特に就職活動は行わなかった。理由は、当時の私は司法書士試験に取り組んでいたからである。大学3年の終わりぐらいに大学が行う就職セミナーに冷やかしで行ったくらいで、就職活動というものは一切何もしなかったクチだ。従って、大会場での合同説明会やOB訪問等というものは一切経験したことがないので、私にとって就職活動というものは今でも未知の領域である。当時アルバイトしていた司法書士事務所の先生にお声をかけて頂いたからこそ、なんとか正社員として就職できたが、もしそうでなかったら、無職のまま大学卒業していただろう。そうだったら、現在の私はまずなかったと断言できる(そう思うと寒気がするくらいだ)。ただし、今となっては人生の選択肢を広げるために就職活動というものを真面目にしておけばよかったかな、とふと思うときもある。もっとも、もしそのままどこかの会社に就職していたら、法務以外の職種についていた可能性も大きかったりするわけで…。人生とは本当に面白いものである。

3.まとめ
今でも所用で会社の外に出かけると、ビジネス街で今年度の就職活動を行っていると思われる若者を見かけることがある。彼らは社会への第一歩を踏み出す段階から非常に厳しい状況に直面しているのだが、くじけずに頑張ってほしいと心ひそかに応援している私である。



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ラベル:就職
posted by Sabosan at 00:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大卒者内定率がワーストだった卒業年(ただし就職倍率はおそらくも少し上の世代の方が低いようですが)の自分としても関心を抱かざるを得ない昨今の状況ですね。
といってもまともな就活をしていなかったこともあり、非常に境遇がSabosanと似てるなぁと再認識しました(自分の場合公務員試験と司法試験でした)。当時は、知り合いの就活の話を聞くたびに、面接官がやたら上から目線で態度がでかく偉そうだ、圧迫面接がすごい等、就活のわずわらしさを感じたものでした。
私自身も、正社員ではなく派遣を選び勉強を続ける間は、マスコミ大手等の面接を受けたりしたことはありました(もちろん途中でお祈りされましたが)。城繁幸さんの本は非常に興味深いですよね。新書のものはほとんど読みました。
正直、今の会社の管理職は全員必読だと思っていたりします。ただ、自分の場合はもっと悲観的で若者にしわ寄せがいった結果、一体誰がこれから上の世代の年金を支えるのかな、とか考えたりします。ただでさえ第一氷河期世代は非正規だらけで年金を払えない人が多いわけで、同じような世代がさらにこれから生まれるわけです(自身で計算した結果、不利なだけなので年金を支払わない社労士もいるとか)。
またある経済学者によれば、今の30代以下は支払う税金よりも圧倒的に少ない見返りしか行政から受けることはできない、とか言ってたりします(これがそれより上の世代を逃げ切り世代と言わしめる理由ですよね)。
就労機会のない若者は未来を描けず、一方氷河期世代が抜けた会社は、下の人間を育てる能力のある上司が不在となり、人を育てる環境が生まれない。以前のフランスの若年移民の暴動ではないですが、同じようなことが近い将来日本でも起こるのでは?と考えたりもします。10年前に比べ30代平均年収は200万下がったと言われますが、自分の場合の昨年の昇給具合を鑑みると実感はすごくあります(どんなに資格等をとってもさして給料に反映はされない、10歳ぐらい年上でおよそ自分より能力も知識もあるとは思えない仕事も遅い管理職がいますが、それと同じくらいの給料があと10年でもらえるようになるとは今の会社の昇給システムでは到底思えない等)。
車を買わない、消費しない、ではなく、買えない、消費できない、という環境要因なのに、何か先天的な要因かにょうな若者論には辟易してたりします。
と、なんか、最後は愚痴ばかりになってしまいましたが、負のスパイラルをなんとか断ち切りたいと思っているこの頃です。。
Posted by コンプラ法務 at 2010年05月25日 21:35
コンプラ法務さんへ


こんにちは。Sabosanです。
長文のコメントありがとうございます。

就職活動を全く行わなかったのは
今でも少し後悔しています。
まあ、今となってはどうしようもないことなんですけどね。

おっしゃるとおり現代日本の社会構造は歪み始めていますね。
バブル好景気のときには隠されていた矛盾・問題点が
今になって顕在化しつつある感じです。
こうなっては個人レベルで知識武装等を行い、
国家・会社に依存し過ぎないよう自己マインドを
身につけるしかないでしょうか。
なかなかにしんどい道ではありますが…。

また、後で気づいてブログ本文を加筆しました。
(城氏の著作を新たに追加)
同氏のブログやコラムは時折チェックしています。
参考になりますので、ご一読をお勧めします。
それでは。

http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/
http://www.j-cast.com/kaisha/column/29sai/index.php
Posted by Sabosan at 2010年05月26日 06:37
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