2012年12月20日

【契約書】契約書の綴じ方に関する一考察/こちらも会社によって様々ですね

今回は久しぶりに契約書ネタを一つ。

職業柄、各社より提示される様々な契約書に触れる機会があるのだが、契約書の綴じ方には様々なケースが見受けられる。例えば、以下のとおりである。

@クリップでとめているだけ(!)のケース
Aホッチキスでとめているケース
B製本ラベルで背表紙をとめているケース
C紙で袋綴じをしているケース

後日になって契約書の一部を差し替えられるという可能性もなきにしもあらずなので、BまたはCの方法によってそれを防ぐのが望ましいといえよう。自社の場合、Bの方法を用いており、私もその作業を行うことがある。ただ、市販されているこの製本ラベルだが、ゴキブリホイホイなみに粘着力が強いので、背表紙をとめる際に手元を誤ると一大事である。特に相手方が先行して記名押印していた場合、やり直しがきかないので非常に気を使いながら作業を行う。

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さて、この製本ラベルを貼り付ける方法だが、以下のとおりである。

@まず二つ折りにする。
A片側の保護シートをはがしてから、粘着面を上にした状態で机に置く。
B契約書を上から慎重に降ろして製本ラベルの半分に張り付ける。
Cもう片側の保護シートをはがしてコの字型になるように契約書に張り付ける。
D契印を押印する。

もっとも、Dの契印を押印しなくても法的には全く問題ない。しかし、契約相手方によっては文句を言ってくるケースもありえるので、そうした事態を回避するべく、一応押印は行っている。

【契約書】契約書の押印方法に関するまとめ/社内クライアントからの問い合わせに対して、キチンと回答することが企業法務担当者の務め…: 企業法務担当者のビジネスキャリア術

ただ、まれに「全てのページに契印を押してください」という契約相手方が登場する場合もあり、営業担当者の要請を受けて、私も辟易しながら対応することもある。「末尾の1箇所だけでも法的には問題ありませんよ」と説明しても「いえいえ、ウチはそのようなルールとなっていますから」と食い下がるケースもあり、そのような場合にはこちらもしぶしぶ応じてはいるのだが・・。

このように、契約書の形式的な面で相手方とやりとりをすることが多いのも企業法務担当者の宿命と言えるのかもしれない。

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posted by Sabosan at 04:47 | Comment(4) | TrackBack(0) | 契約書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。仕事でネット検索をしておりましたところ、貴殿のブログに遭遇しました。今日は若干時間がありましたので、コメントを記入させていただきました。小生も法務の仕事をしております。ずっと以前から少々気になっていたことが貴殿のブログに書かれていましたので、コメントしました。実際には大した問題ではないと思います。ごらん頂ければ、幸いです。読書、音楽と小生と趣味が似ています。ごく普通ともいえますが・・・。ブログを読む趣味はなかったのですが、時々覗いてみようかという気持ちになりました。長文失礼します。

Dの契印を押印しなくても法的には全く問題ない。末尾の1箇所だけでも法的には問題ありませんよ・・・確かに法的効果に問題はないと思いますが、小生がずっと以前に教えられたところでは、『複数枚の契約書の場合には後日契約書の差し替えが行われるのを避けるために、袋綴じの場合には末尾のページの契約書と袋綴じ用紙の紙の境目に契印を行い、製本テープの場合には同様の紙の境目が表紙にもあるので、表紙と末尾のページに契印をする』と言うことだったような気がします。何故、紙の境目に契印を押印するのか?『紙の境目に押印があると紙を分離、はがして契約書の中身を差し替えることができない』と教えられました。手先の器用な人で、時間を掛ければ例え契印があっても、紙を分離、はがして契約書の中身を差し替えることができるとは思いますが、『そういうお約束なのだ』と言われました。袋綴じ、製本テープ何れも末尾のページ1箇所のみ契印を押すというのはどうも納得いかないように思います。袋綴じはそれなりに手間を掛けて表紙の部分から紙を分離、はがして契約書の中身を差し替えることができないように一応なっています。弊社では袋綴じの場合には末尾ページのみ、製本テープの場合には表紙と末尾ページに契印を行っています。
如何でしょうか。
Posted by Cap 若田 at 2013年07月05日 17:27
Cap若田さま


Sabosanです。
長文のコメントありがとうございました。

契印の目的は、貴殿のご指摘どおり「複数枚の契約書の場合には後日契約書の差し替えが行われるのを避けるため」につきます。ただし、「袋綴じの場合には末尾のページの契約書と袋綴じ用紙の紙の境目に契印を行い、製本テープの場合には同様の紙の境目が表紙にもあるので、表紙と末尾のページに契印をする」という点は、正直なところ会社によって様々なようです。

例えば、以下のサイトでは、「両面への押印は不要」とあります。
http://furukawa-jimusho.blogdehp.ne.jp/article/14033403.html
一方で、以下のサイトは、「両面に押印するべき」とあります。
http://www.stampproof.com/cat10/post_26.html

私が勤務する会社は、「粘着力のある製本テープをきれいに剥がして差し替えるような手先がえらく器用で、非常に悪知恵が働くような人(?)はそうそういないし、もし、そんな人がいたら印鑑の偽造くらい軽くやってのける程の大悪党なので、そもそも契約書を結んでも意味ない」とある意味開き直っています(笑)。

私の知人である企業法務担当者にも確認したことがありますが、これは会社によって本当にまちまちでした。個人的には、法律によってルールが定まっていない以上、これは会社や個人の嗜好で決めてよろしいかと・・・。従って、貴社の方法はそれはそれで正しいと考えます。


Sabosan
Posted by Sabosan at 2013年07月06日 01:43
Sabosan様
早速の丁寧なご回答ありがとうございます。
おっしゃるとおり、法律でルールが決められているわけではないので、あまりこだわる必要はないと思っています。ただし、嗜好で決めるにせよ、屁理屈でもよいので、理屈を考えておく必要はあるといつも思っています。特に法務の仕事をしているときはそうです。
余談ですが、私もブログをやってみようかと言う気持ちになりました。ありがとうございます。
Posted by Cap 若田 at 2013年07月10日 16:38
Cap若田さま


Sabosanです。
コメントありがとうございました。

おっしゃるとおり、法務には、ちょっとしたことでも理屈といいますか、
根拠といいますか、そういったものを常に意識しながら仕事に取り組む
姿勢が求められるような気がいたします。
そして、その積み重ねがアウトプットの質と量に反映されるのだと思います。

マイペースで更新しているので、また、ちょくちょく本ブログを覗いて下さい。
それでは。


Sabosan
Posted by Sabosan at 2013年07月11日 04:07
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