2015年12月09日

【書評】ネヴィル・シュート「渚にて」/古典的SFの名作&映画版もなかなか見ごたえあり

以前にとあるサイトで古典的SF小説が紹介されており、そのうち何冊かを以下の通り読了した。いずれも古いながらも有名な作品なので、ご存知の人も多いかもしれない。

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
クラーク 池田 真紀子

光文社 2007-11-08
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星を継ぐもの (創元SF文庫)星を継ぐもの (創元SF文庫)
ジェイムズ・P・ホーガン 池 央耿

東京創元社 1980-05-23
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竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)
ロバート L.フォワード 山高 昭

早川書房 1982-06
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渚にて 人類最後の日 (創元SF文庫)渚にて 人類最後の日 (創元SF文庫)
ネヴィル シュート 佐藤 龍雄

東京創元社 2009-04-30
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中でも私にとって印象深く感じたのが、「渚にて(ON THE BEACH)」だ。そのストーリーはいわゆる世界終末もので、核戦争によって地球の北半球が壊滅する。かろうじてオーストラリアなどの南半球の地域には生き残りがいるが、やがて放射能が風によって運ばれてきて、残された人類に滅亡の危機が迫る・・・というもの。

前半はなんとなくのんびりとした感じで淡々と話は進むが、後半になって人類滅亡がいよいよ不可避となると、登場人物は様々な方法で「死」と向き合っていく。自宅の庭の手入れをする者、コレクションしたお酒を次々と飲んでいく者、自動車レースにのめり込む者・・。このあたりの一見淡々とした日常を描いた風景にはヘタなホラー小説より鬼気迫る「怖さ」を感じた。結局のところ、本作はアンハッピーエンドに終わってしまい、少々鬱気分になる一方、なんとなくほんわかした余韻が残るのが不思議なところ。

なお、本作を原作にした映画が1954年に公開されているが、2000年にそのリメイク版も公開されている。原作がかなり印象に残った作品だったので、映画版にも興味がわき、TSUTAYAでリメイク版の映画(邦題は「エンド・オブ・ザ・ワールド」)を借りてみた。



リメイク版では、登場人物の相関関係が一部変更されている等の違いがあるが、原作をうまく描いた作品に仕上がっている。特に良かったのが、原作から改変されたラストシーン。このまま原作どおりになるのかな、と思っていたら最後でちょっとしたどんでん返しがあり、少々驚いた。

というわけで、作品自体は古くても名作と呼ばれるものは名作だな、と感じた。今後も折を見つけて様々な作品を読んでいきたい。

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posted by Sabosan at 05:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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