2016年05月04日

【キャリア】ビジネスパーソンにとっての「人間力」とは/地道に伸ばしていくべきヒューマンスキル

1.知人の話より
先日、他社に勤める知人のビジネスパーソンAさんから伝え聞いた話。

彼の部署には、この3月に定年退職した大ベテラン(仮にBさんとしておく)がいた。Bさんは元マネジャーで一時期Aさんの上司であり、数年前に役職定年で一般社員に戻った後は、後進の育成に務めていた模様。しかし、このBさんという人物は、かなりアクが強い人で、短気で口調も厳しく、周囲からかなり疎まれていたらしい。そのような事情もあって、Bさんが会社を去る際は、Aさんを含む同僚一同はほっと胸をなでおろしていたとか・・・。確かにBさんのようなタイプは、周囲に疎まれるかもしれないが、長年会社に勤めた人が定年退職するに際して、それほど惜しまれずに去っていく、というのも少々寂しい気がする。

Aさんからこの話を聞いて、ふと考えたことだが、ビジネスパーソン(特に30代から40代以降)は、自分の専門性の高さだけではなく、「人間力」も求められるのではないだろうか。「人間力」という表現は、なかなか定義が難しいが、「人格」「ヒューマンスキル」「人の器」という言葉でも表現できる社会的能力だととらえてほしい。というのも、ビジネスパーソンは、年齢を重ねるにつれて、より多くの人を巻き込んで、より大きな仕事を行う機会が増えるため、周囲の様々なタイプの人と協力して、成果を出していくことが求められる。そして、周囲に影響力を発揮する際に指標となるのが当人の人間力そのもの。例えば、誠実さ、明るさ、謙虚さ、忍耐力、品性、ユーモア、人生観などは、人間力を構成する要素と言えるだろう。

2.企業法務担当者に置き換えた場合
かなり両極端な例だが、以下のとおり二人の企業法務担当者がいたとする。もし、自分が社内クライアントの立場ならば、どちらに相談しようと考えるだろうか。

<企業法務担当者Aさん>
法律や判例に非常に詳しいが、いつも煙に巻いたような説明が多く、具体的に何をどうしたらいいのかについての説明がわかりにくい。また、相談していても、「こんなこともわからないの?」という上から目線の態度が何かと鼻につく。いつも理屈をこねくり回して、高慢な印象を受ける。

<企業法務担当者Bさん>
いつ相談に行っても、いやな顔ひとつせず、愛想良く振る舞ってくれる。相談内容に対して、出来る限り多くの対策案(オプション)を提示してくれて、そのメリットやデメリットまで詳しく解説してくれる。「いつも親切丁寧」を地でいくような人で、明るくユーモアたっぷり。他人に対するハードルが低いので、何でも気軽に相談できる。

たとえ、専門性はAさんが優れていても、社内で人気があるのはBさんであるのは間違いないし、上司もBさんを評価するはず。それだけ、社内クライアントと接する機会の多い企業法務担当者にとって、「人間力」というものは意外と重要なファクターなのだ。それでは、どのようにして「人間力」を伸ばすかだが、これは一朝一夕で身につく代物ではなく、様々な人生経験を積んで、自らの血肉とするしかない。例えば、私が今思いつくのは以下のとおり。

・様々なタイプの人間と交流する。(自分より優れた人の長所を取り入れる)
・仕事で実績を出す。(ときには失敗も経験する)
・旅をして、様々な場所を訪れる。
・多くの本を読む。
・恋愛や結婚をする。(失恋や離婚も含む)
・子育てをする。
・ブログやSNSで社会に情報を発信する。

そうやって「人生経験+自己内省」を繰り返すことによって、当人の人間的な深み(=人間力)は徐々に増していくと思う。昨今のビジネス書は、個別スキルを伸ばすことに終始するような内容が多いが、ビジネスパーソンは、それと並行して人間力を向上させることも意識していくべきではないだろうか。

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posted by Sabosan at 06:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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