2017年08月09日

【書評】「戦略>戦術」の考え方を仕事に活かしてみる/「銀河英雄伝説」を再読して重要性を再確認

私が学生時代の頃、愛読していた小説に田中芳樹の「銀河英雄伝説」という作品がある。

人類の近未来を舞台にしたスペースオペラとして、異なる政治勢力の戦争や国家内部での権力闘争などを描いた群像劇で、未だに根強いファン層を持っている作品だ。アニメ化・漫画化・ゲーム化・舞台化など幅広く二次創作がされており、これらから原作小説に興味を持った人も多いだろう。

企業法務担当者のビジネスキャリア術: 【映像】田中芳樹原作のスペースオペラ「銀河英雄伝説」本伝がGyao!で一挙放映される/学生時代の頃、田中芳樹の作品を愛読したものです

先日、久しぶりに「銀英伝」を図書館で借りて読んでいると(原作本は引越しの際に処分してしまった)、自由惑星同盟に所属するヤン・ウェンリーがこのような発言をする場面があった。

「戦略とは戦争全体の勝敗を決めるための基本的な構想とそれを実現するための技術。戦術とは局地的な戦場で勝敗を決するための、いわば応用の技術。つまり、状況をつくるのが戦略で、状況を利用するのが戦術だよ」

私が本作を最初に読んだのは学生の頃で、正直なところ、このセリフにはあまりピンと来なかった。しかし、社会人となった今になって改めて目にすると、このシンプルな発言が非常に含蓄のある言葉だと実感させられる。

つまり、戦略(大筋、ガイドライン)は戦術(方法、テクニック)に優先する概念で、後者がどれだけ優れていても、前者を凌駕することはありえないということ。例えば、仕事でプレゼンを行う機会があると仮定する。プレゼン時に使用するPowerpointの表現をいかに工夫するか、スピーチの仕方を改善するなどの行為は、いわば「戦術」に相当する。しかし、これががどれだけ優れていたとしても、プレゼンの目的や達成するべきゴール(=戦略)を明確にしなければ、そのプレゼンは決して成功しないだろう。従って、どのような仕事に取り組むにせよ、まずは大枠(目的・経緯・ゴール)などを決定した後に、個別的な方法論にシフトすることが大切だと思う。

この「銀英伝」という作品は、単純に宇宙戦艦同士のドンパチを描くだけではなく、作者が登場人物のセリフを通して、専制政治に対する民主主義政治のあり方を説くなど、なかなか奥が深い作品だ。従って、興味をもたれた方は一度、原作小説やアニメ作品に触れることをお勧めしたい。

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posted by Sabosan at 05:39| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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