2017年09月13日

【歴史】Sabosanの北九州漫遊記 その3/黒田官兵衛ゆかりの地 大分県北部の中津市を散策

前回の続き。

門司港を散策した後は、JRで小倉まで戻り、大分県北部の中津に向かう。

1.軍師官兵衛が築城した水城
1586年に豊臣秀吉が九州を支配下に置くために軍勢を率いて侵攻した際、黒田官兵衛はその先鋒を務め、大いに武勲を挙げたという。その論功行賞として、豊前6郡(現在の福岡県と大分県)12万石の領主となる。官兵衛は、その翌年に本拠地となる中津城の築城を開始し、1588年に完成。中津城は、現在の中津川に面しており、川を自然の堀として利用しているのが特徴だ。そのため、香川県の高松城や愛媛県の今治城と並んで「日本三水城」とも称されている。



中津城はJRの中津駅から北西に向かって徒歩15分ぐらいの場所にある。お城に向かう途中に商店街のアーケードを通ったところ、立看板を見かけた。これは官兵衛が2014年のNHK大河ドラマとして取り上げられため、町おこしの影響だろう。その他、中津城の敷地内には「黒田官兵衛資料館」が設置されており、官兵衛の半生を紹介している。とりあえず、おみやげとしてストラップ(キャラ名は中津市公式キャラクターの「くろかんくん」というらしい。←便乗商法?)を購入してみた。

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黒田官兵衛が中津を治めていたのは、13年間(1587年から1600年まで)で、「関ヶ原の戦い」で、息子である黒田長政が武功を挙げたことにより筑前52万国に移封となり、黒田家は福岡に移っている。その後、中津城の城主は、細川家・小笠原家・奥平家と目まぐるしく変わっており、場内の展示物は決して官兵衛一色というわけではない。

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2.智謀の士 黒田官兵衛のエピソード
私は戦国武将の中でも黒田官兵衛はわりと好きな方で、これまでに様々な関連本を読んでいる。官兵衛は、元来播磨(姫路)の小大名である小寺家の家老に過ぎなかったが、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康に仕え、軍師として徐々に頭角をあらわしていく。有名なエピソードとしては、1578年に信長に反乱を起こした有岡城(現在の兵庫県伊丹市)の荒木村重を説得するべく、単身城に乗り込むが、逆に捕らえられて1年近く城の地下牢に幽閉されてしまう。その影響で髪は抜け落ち、膝が不自由になり、杖が手放せなくなったという。しかし、そのハンデをものともせず、その後も官兵衛は秀吉の参謀として、鳥取城の兵糧攻め・備中高松城の水攻め・中国大返し・九州攻め・小田原攻めなど軍師として大きな実績をあげていく。

一方で、官兵衛は智謀だけではなく処世術も優れている。例えば、官兵衛は、秀吉の最側近として仕え、その天下取りに大きく貢献したように、一時期は秀吉に最も近い人材であったが(徳川家康に対する本多正信のような感じ)、「関ヶ原の戦い」では、黒田官兵衛・長政親子はあっさりと東軍につき、最終的には豊臣家を滅ぼす原因に関与している。その数年後に官兵衛は死去するが、同じ東軍についた豊臣系武将の福島正則や加藤清正は大名として失脚する一方、黒田家は明治維新まで存続している。従って、黒田官兵衛は、一芸に秀でたプロフェッショナルであると同時に、機を見るに敏でかつ徹底したリアリストであった側面がうかがえる。このあたりは戦国乱世を最後まで生き抜いた三国志の賈詡とかなり共通している。

企業法務担当者のビジネスキャリア術: 【書評】「最強の成功哲学書 世界史」神野正史(ダイヤモンド社)/「三国志」の名軍師 賈詡から学ぶ処世術とは

ところで、私は企業法務担当者として仕事をしているが、これは企業にとって「軍師的なポジション(=企業参謀)」に近いと言えないこともない。クライアントからの相談を受けて、法律というツールやヒト・モノ・カネというリソースを使って、その時点における「問題点の最適解」を導き出す。そして、それらを独りよがりの理論ではなく、クライアントにわかりやすいように説明・説得し、企業としてのアクションに導いていく。しかし、いくら頭が良くてもヒューマンスキルが著しく低いと、石田三成のように周囲に敵を作りかねないため、そうはならないように我が身をうまく処していく必要がある・・・。このように考えると、軍師と企業法務担当者は類似点があるような気がする。だからこそ、私は黒田官兵衛に親近感を持っているのだが、このように先人の成功や失敗から学べるのが歴史の面白さだと思う。

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posted by Sabosan at 05:49| Comment(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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